Because it's there.

“それ”はその都度
変化するらしい。

続・七転八倒趣味日記

09
2017  01:18:08

27ピークス目 ~静寂の白 贅沢な城

2017_0303_00.jpg
あっという間に3月である。
そういえば昨年を振り返りもしていないような気がする。

昨年と言えばお山に登ったのは11回程。
目標は月イチペースなのでまぁまぁであった。
日ごとに衰え続ける肉体の事を考えると
このくらいのペースから劇的にペースアップすることはないと思われるので
我々のパーティーはこんな感じで行くのであろう。

そんな『ほぼ月イチ』ペースを順守して
のんびりとお山に行ってきたお話の始まりである。


今回お邪魔してきたのは、笠取山(標高1,953m)。
埼玉県と山梨県の県境にあり、山域的には奥秩父に属する
割とマイナー目なお山である。


本日のルート
2017_0303_01.jpg
作場平駐車場をスタートして山頂付近を周回する一般的なルート。

往復10キロちょっと。
高低差600mちょっとの比較的お手軽ルートのはず。


当日の天気
2017_0303_02.jpg
(てんきとくらすより拝借)

もうこれ絶好の登山日和。
3月の奥秩父なのでところどころの残雪程度しかないとの予想で
気温もたぶん氷点下はいかないんじゃないかなと。


2017_0303_03.jpg
出発をいつもより1時間程遅らせて
謎の余裕を持って出発をしてみる。
中央道は2車線なのでちょっとでも何かあると
混んでしまうのだけど幸いスルスルと抜けることができた。


2017_0303_04.jpg
見覚えのある風景。
降りたインターは昨年10月に3姉妹と訪れた大菩薩嶺と同じところでした。
道中も大菩薩嶺とほぼ一緒。


2017_0303_05.jpg
まずは作場平を目指します。

ここまでの道中山肌に思った以上に
雪が残っていたのを目の当たりにして
若干の動揺を見せる我々。


2017_0303_06.jpg
おうおうおうおう

何気に私の運転歴でもっとも雪が積もってるのではないだろうか。
なんとか愛車の走破性のお陰で何事もなくクリアしていく。
絶対四駆とまではいいませんが、スタッドレス装着は必須です。


2017_0303_07.jpg
慎重に移動してどうにか作場平に到着。
そんなに交通量のある道とは思えないけど
道中はそれなりに除雪されてました。
どなたかは存じませんがありがとうございます。


2017_0303_08.jpg
こちらの駐車場(無料)を使わせていただきます。
我々の他には林業の方と思しき車と山ノボラーらしき車が
2台止まっているのみ。

割と不人気なお山というお噂は聞いていましたが
週末の晴れの日にこんなに人気がないのも珍しい。

その不人気にふさわしい何かがない(もしくは何もない)のであろうか。。。


2017_0303_09.jpg
そうそうお手洗いも登山口前にありました。
このクラスの人気レベルのお山でこのホスピタリティとは
いったいここには何があるのでしょうか。


2017_0303_10.jpg
さぁ何はともあれ出発です。
のんびりし過ぎたのでなんとか日没までに
帰ってこれるといいのですが。

本日も安全登山で参りましょう。


2017_0303_11.jpg
気温は0℃前後で比較的歩きやすいです。
直前で心配したほど登山道に雪はなく
ほどよく踏み固められた道をのんびり歩きだします。


2017_0303_12.jpg
とか大らかに構えてたらいきなりもっさりと雪が。
舐めきって12本爪アイゼンまでは持ってこなかった我々。
上部は大丈夫だろうか。。。


2017_0303_13.jpg
秩父といえば水。
私の中でこの地はそんなイメージだ。
そして川と言えばお虫さまに直結するため
夏の生き物まっさかりの時期は意図的に避けている山域であった。

結論として若干アクセスが良くない事が多々ありつつも
ガッツリとした高峰もないので実は冬に来るのが
秩父と上手にお付き合いできる良策なのではないかと思ったのであった。


2017_0303_14.jpg
おそらく何万年前も繰り返されてきた水の流れ。

水の凝固点は0℃。
たしか小学生が学ぶ事です。
では気温が氷点下を下回る時に
川や海が凍らないのはなぜなのかを知らないままおじさんになってしまいました。


2017_0303_15.jpg
序盤は秩父や奥多摩でよく見かける
川と絡みながら進んでいくルートです。
所々で水の流れと交差しながら螺旋を描いて登っていきます。


2017_0303_16.jpg
木の橋もしっかりしたもので
踏み抜きポイントもなく
安全に渡っていけます。

ウチの相棒サマは露出している横の棒に足をかけず
雪に隠れた縦の棒に足を置きたいらしい。
私が「抜けてるかもしれないから横の方に足置いた方がいいよ」と
何度言っても採用されなかった。

せっかくならズボっと行けば良かったのに
期待通りには事は運ばず。


2017_0303_17.jpg
最初の看板が出てきたところでここで一休みし、
予想以上の雪に対抗するために秘密兵器を投入。


2017_0303_18.jpg
この看板何かにかじられてる気がするんですが
ここはスクープ魂をぐっとこらえて私の心にしまっておきました。
(幸い相棒は帰りに気が付いた)


2017_0303_19.jpg
さて入手したばかりのチェーンスパイクを早速投入。
六本爪より有効なものなのかフィールドテストです。
これって初めてきた山、それも雪山で
やっていいものではない気もしますが
まぁ文字通り歯が立たなければ引き返せばよろし。


2017_0303_20.jpg
簡単装着、コンパクトで軽量。
これが有用なものであれば最近一番のヒットギアです。


2017_0303_21.jpg
一歩一歩感触を確かめながら歩きます。
気が付けばいつの間にか谷側に傾斜が出来てきました。


2017_0303_22.jpg
一休坂分岐に到着。
一休坂は急登らしいので帰りに使おうと思っていたのですが
結果的に通らずになりました。


2017_0303_23.jpg
その名にいざなわれここでも一休みして
チェーン歩行リスタート。
水を抱くお山だからなのか雪質は若干湿っていて重たい印象。


2017_0303_24.jpg
横滑りがちょっと怖かった橋も
チェーンスパイクのお陰で楽になりました。

そしてやはり残念ながら相棒は橋で踏み抜かず。ぐぬぬ。


2017_0303_25.jpg
ほどなくしてヤブ沢の分岐に到着。
ここまで特に傾斜もなく巻き巻きのルートでした。


2017_0303_26.jpg
道しるべがかぶった天然の帽子を撮影する帽子かぶり。


何を撮っていたかとチェックしてみたら
2017_0303_27.jpg
予想通り帽子を撮っていたものと思われる。


2017_0303_28.jpg
改めてご紹介する我が隊のNEW Face

我々のカメラはお山で使えてナンボですので
これ以上のフィールドテストはない。
耐水・耐衝撃を備えたタフネスモデルと知りつつも
機械は最新の注意で取り扱ってしまう昭和世代の性。


2017_0303_29.jpg
そうそう私は私でアクションカメラの取り付け位置を
若干下にさげるという地味な試みを実施。
操作は確かにしやすかったですが、録画ランプがみえづらいので
もうちょっと工夫がいるかも。

そんな事より、予備バッテリーの『WASABI POWER』の容量が下がったらしく
30分も収録できないままカラに。
(純正だと2時間近く撮れます)
純正は今更手に入らないしどうしたもんかなと思案中。
次期アクションカムも調査していますが
コンパクトさ、レンズの歪み、画質、耐久性、収録時間のバランスで総合すると
これよりいいなと思うものがなくもうしばらく頑張ってもらわないといけなそう。


2017_0303_30.jpg
さぁ無駄口はこの辺にして先へ進もう。
日も当たり、少しづつ気温もあがってきて
雪の照り返しが目にしみます。


2017_0303_31.jpg
上流になるにつれて橋の長さは短くなる。
当たり前の事なんだけど、何となく真実を発見した気分。


2017_0303_32.jpg
地球上にある水の97%は海水なんだそうだ。
更に残りの3%の内大半は地下水や雪や氷らしく
川の水というのは0.0001%くらいの比率らしい。

貴重なものなのか、海が大きすぎるのか。
この地球を理解するには人の一生は短すぎるみたい。


2017_0303_33.jpg
時折地面も露出し始めた。
地面の下は秋でした。
冬は秋を閉じ込める役目なのかもしれない。


2017_0303_34.jpg
結局大した傾斜もないままヤブ沢峠に到着。
ここはこんもり雪が残ってた。


2017_0303_35.jpg
ここから笠取小屋を目指します。

登山道は明確ですが、謎の轍が出現。
四駆好きの無茶野郎が入山したのだろうか。
私らが轍を歩くと帰りづらくなるのだろうか。
と、割とくだらないことを考えながら進む。


2017_0303_36.jpg
ここまでなかなかの活躍を見せるチェーンスパイク。
普段12本爪に頼り切っているだけに
若干心もとない感じはありますが、
これまでの傾斜だと十分に使えます。

が、先述の通りこの日の雪質は
若干の湿り気があったらしく

2017_0303_37.jpg
初のお団子作成

これが雪のせいなのか、スパイクの性能なのか
よくわかりませんでした。


2017_0303_38.jpg
こ、これは。。。

四輪駆動の何かがいるらしい。
この写真は相棒が撮ってたのですが
私は全然気が付いてませんでした。
ちなみにこれ以前に何かしらの気配があったので
人のいないのをいいことに鈴全開、そして歌いっぱなしです。


2017_0303_39.jpg
轍と雪団子と苦戦しながらも進むと
人口建造物が見えてきた。


2017_0303_40.jpg
笠取小屋。

営業はしていませんでしたが、
管理の方と思しき方がテキパキと除雪をしたり
小屋を片づけたりと忙しそうでした。


2017_0303_41.jpg
轍を作った小さな巨人を発見。
小屋の方の相棒ですかね。

同じメーカーの車という事もあり
おこぼれで誇らしい気持ちになる。
日本の山はジムニーだけじゃないのだよ。


2017_0303_42.jpg
この小屋は最大60人を収容できる施設らしい。
夏は団体さんで盛り上がったりするのかな。
ちなみにテント場もあります。


2017_0303_43.jpg
綺麗なお手洗いも完備。
返す返すもこのホスピタリティの充実ぶりが不思議。


2017_0303_44.jpg
ここのベンチをお借りして
本日何度目かの休憩タイム。
ここは眺めが良かった。

うまくいけばお富士さんも見えるらしいけど
そこまで遠目は効かず。


2017_0303_45.jpg
本日の盗賊は物取りよりも
景色を撮る事に夢中らしい。


2017_0303_46.jpg
十分すぎるほど休憩を取らせてもらって再出発。
ここからは視界が開ける予感。
なんとなく蓼科山の登り口の雰囲気に似てると感じた。


2017_0303_47.jpg
絶景のにおいを感じ先を急ぐ景色泥棒。


2017_0303_48.jpg
ターゲットをロックオンした模様です。


そして盗んだ景色はこちら。
2017_0303_49.jpg
よーわからん。

もしかすると盗んだ後なので
あるものがなくなっているのかもしれません。


2017_0303_50.jpg
戦利品でザックの中身を少し増やして
次なる獲物を探す大泥棒。


2017_0303_51.jpg
視界が開けた先には雁坂峠が。
更にその先には小高い丘がある。


2017_0303_52.jpg
この丘には『小さな分水嶺』という名が与えられている。

分水嶺というのは水系の境界線を示し
この場所からそれぞれの方向に流れ出た水が
それぞれの川に流れ込む始発点の事をしめす。

ただこう表現してしまうと源流のように思ってしまいますが
単純に各川まで流れ込む水源で最も遠いところにある地点
という解釈の方がなんとなく近いところを捉えているような気がする。


2017_0303_53.jpg
この分水嶺は富士川と都民の水の拠り所である荒川と多摩川に流れ込む
水の境目の場所なんだそうだ。

とはいっても「ここが分水嶺です」と言われても
もうひとつピンとこず、東京湾まで140キロ弱のスケール感は掴めず。


2017_0303_54.jpg
そしてここからは本日のメインイベントである
山頂付近の不思議景観がどーんと拝めます。
木が邪魔してアレですが見事に縦線が入ってる。
あそこを登らせてくれるのか
行ってみないとわかりません。


2017_0303_55.jpg
振り返ってみるとこちらも秩父の山々がどーんと並んでいます。
どれがどれだかわかりませんが、南側には大菩薩嶺、西側には乾徳山があるはず。
こうして覚えのあるお山が景観に含まれていくのも登山の景色の楽しみ方なんだろう。


2017_0303_56.jpg
少しづつ近づいてくる山頂付近。
冬道なのか普通の登山道のルートとは違う道を行きますが
地形と目的地が明瞭なので足元に気を付けながら特に不安もなく進みます。


2017_0303_57.jpg
さぁいよいよ本日の核心である
山頂部分に挑みます。
ネットで調べたところ見た目より傾斜はすごくない
との事ですが、へっぽこの我々にはどうなのか
腕試しならぬ足試しの時が近づきます。


2017_0303_58.jpg
ところでコレ何?
新手のケルン文化でしょうか。


2017_0303_59.jpg
近くに見えてなかなか近づいてこないのは
思いのほか大きいからと推察されます。


2017_0303_60.jpg
いざ尋常に何卒よろしくお願いします。
お山に挑戦を挑むほど気は強くありません。

相棒は傾斜に対抗すべく
足跡は割と無視してジグザグに登る教科書通りのアプローチで挑むらしい。
私は好きなところを好きに歩いて無駄に息を切らす作戦。


2017_0303_61.jpg
不可思議な縦線の謎が解けました。
きちんと人の手が入ってた模様。

登山道を確保するためなのか
お山の人は余り意味のない事はしないので
何かしらの目的があるのだろう。


2017_0303_62.jpg
日がふんだんに当たるためか
この辺りの雪は薄っすらです。

上に行くにしたがって7℃程度まで上昇した気温が
雪を溶かし始め少しずつ足元をグズグズにしていきます。
ここは時間との勝負だな。


2017_0303_63.jpg
凍ったところも出現。
幸いチェーンスパイクが効いてくれて
問題なく歩けました。


2017_0303_64.jpg
これで半分くらいかな。
先行していたお二人組さんはとっくの前に
風のように登り切ってらっしゃいました。

同じペースを目指してもしょうがないので
私らは私らのペースでのんびり進みます。


2017_0303_65.jpg
振り返ってみる。
皆さんがおっしゃるようにゲレンデみたいに見えなくもないので
雪さえガッツリ積もればなかなか命がけの滑走路になるのではないかと思います。

足で登る分には確かに見た目よりはきつくないような気もしますが
きついのには変わりないです。


2017_0303_66.jpg
登山の最中はなぜだかその時々で特定の曲が頭の中でループします。
この日のテーマソングは『KNOCKIN' ON YOUR DOOR』。
ん?ガンズアンドローゼス?

まさか
L⇔Rですよ。


2017_0303_67.jpg
なんとか登り切れました。
テンションがマックスになったのか
つられてカメラの測光も飛び気味。
しかしながら裸眼で見る景色はこんな感じの光量です。
さすがウチの山カメラと言うべきか。


2017_0303_68.jpg
予想外の雪の量を見た時はどうなることかと思いましたが
なんとか登らせていただきました。

この恥も外聞もない抱擁は
バッチリと奥秩父の山々にも晒され
ヘッポコ山のボラーの盗賊ここにありと
彼らの記憶のページにしかと書き込まれた事でしょう。

消しゴム貸しましょうか?


事前の調査で奥にもう一つ頂上の標識の存在を知っていたので
それを目指して出発。

少し進んだところで先行してくれていたお二人組が
ご休憩されていた。
どうもこの先の登山道からトレースが見当たらないそうで
休憩がてら引き返すかの思案中だとの事。

確かにトレースは見当たりませんでしたが
稜線上にもう一つの頂上がある事は地図から明確に理解できたので
危険と判断するまで我々が先行して行ってみる事に。

2017_0303_69.jpg
道幅は若干細いですが
先は見えるし普通に歩けます。


2017_0303_70.jpg
見た目はなかなかのクライムダウンポインツ。
(そこそこの岩を一つ降りるだけです)


2017_0303_71.jpg
先行してるのはたぶん毛むくじゃらの山の先輩。
導いてくれてるのか惑わす気なのか。


2017_0303_72.jpg
どうも一番高そうなのが先に見えるあそこっぽいので
この地点まで行ってみる事にした。


2017_0303_73.jpg
今日はグチグチ言わず付いてくる大泥棒。
緊張もあったのかもだけど、どうもこのお山がとても気に入ったらしく
この山に変な信頼を抱いていた模様。


2017_0303_74.jpg
目標の地点までの最後の登り。
盤石というまでは行かないですが
それほど危険な個所はありません。
ただ最低でもチェーンスパイクくらいは必須かと。
むしろ12本爪だと引っかかって危ないとかあるかも。


2017_0303_75.jpg
おーあったあった。

会いに来ましたよ。
心が折れる前に出てきてくれてありがとう。


2017_0303_76.jpg
今日はこの山に心を盗まれた大泥棒。


2017_0303_77.jpg
充実の登頂にいつものダブルピースで記念を。


2017_0303_78.jpg
こちらの山頂は展望がないのですが
木々に囲まれて風を防いでくれるのをいいことにここで昼食タイム。
人が少ないのであまり気にせず基地を作れるのがまたいい。


2017_0303_79.jpg
本日の食材達。

スタンレーのフードジャーは初登場ですが
相棒の昼食のお供として数られる程度
活躍をしています。


2017_0303_80.jpg
フードジャーの中身はいつもの豚汁。
しかもインスタント。
これで十分私らは満足だし、このために無駄に早起きしたりするのは
なんだか本末転倒なので今後もこういう感じで行くと思います。

それにしてもフードジャーもなかなかの保温力ですな。
さすがスタンレー。


2017_0303_81.jpg
お腹も膨れて下山スタートです。
この先も変わらずトレースがないので
分岐を見逃さないように慎重に進みます。


2017_0303_82.jpg
ただ見逃したとしても尾根沿いにコルまで行けば
通り過ぎた事は明白に理解できるので
完全ルートロストの可能性はそこまで高くないのではないかと思います。


2017_0303_83.jpg
ここに来て久しぶりにピンクテープを発見。
ただこれまで余りに見てこなかったのでちょっと疑心暗鬼になります。


2017_0303_84.jpg
という事で珍しく真面目に地図とにらめっこをする。

スマートフォンにも入れたGPSアプリとも照らし合わせて
どうやらもうちょっと先の降り口が正式な登山道らしいけど
ここは冬道じゃないかなとの見解に至る。
いずれにしても降り口もちょっとした急坂っぽい。


2017_0303_85.jpg
ちょっと進んでみたらしっかりとピンクテープが続いていたので
ここから慎重に下ってみようって事に。


2017_0303_86.jpg
以前敗退した白根山の湯元ルートによく似た
結構な傾斜のルートでした。
慎重に下れば問題ないですがこのお山で唯一
ピッケルがあったらいいなと思ったエリアでした。


2017_0303_87.jpg
良かった人口建造物が見えてきた。
左側に伸びる登山道がおそらく正規の下山ルートではないかと思われます。


2017_0303_88.jpg
この道しるべがなかったら引き返す選択も考えるほど
結構不安になったろうなと思います。
このショートカットルートを選んだ方はさすが良く分かってらっしゃる。


2017_0303_89.jpg
文字通りようやく地に足を付けて歩いていけます。
この辺はさすがに相棒は写真を撮ってる余裕はなかったようです。


2017_0303_90.jpg
露出した地面が心を温めてくれます。

「人は土から離れて生きられないのよ」と
有名なアニメのヒロインが言った名セリフ。
天高く上がった訳ではありませんが
私もその気持ちが少しわかった気がします。


2017_0303_91.jpg
田舎の方で堤(つつみ)と呼ばれる堤防でよく見る石垣。
「江戸時代からあります」と言われても普通に信じます。


2017_0303_92.jpg
その堤ゾーンに入ると何やら祭ってあるようです。


2017_0303_93.jpg
水干(みずひ)と呼ばれるスポット。

2017_0303_94.jpg
多摩川の水源で東京湾まで138キロの長い旅の出発点。
一体どれくらいかけてたどり着くのでしょうね。
道路で行くと150キロくらいなので若干ショートカットをしている模様。
ずるい。


2017_0303_95.jpg
ここから分岐まで引き返して笠取小屋まで南側の周回ルートを取るつもりでしたが
小さな冒険をして心労も重なったため自重してそのまま
ストレートに笠取小屋を目指すことに。


2017_0303_96.jpg
来た道と重なるとまた一つほっとします。
それほど難しいお山とは言えないものの
そこらかしこに危険を孕む冬の山。
心から楽しんでいるとは言え、どこか片隅には
常に緊張があります。


2017_0303_97.jpg
相棒の口数が明らかに減った。

口に出すのは、
「お湯」「飴」「まだ?」
くらいに限定されていきます。


2017_0303_98.jpg
無事笠取小屋に戻ってこれました。
もうここが我が家くらいの安堵感。


2017_0303_99.jpg
同じベンチで休ませてもらう。
小屋の方と少しお話をさせてもらった。

小屋のオープンは5月くらいかららしいんだけど
この日は登山客から宿泊の問い合わせがあったらしく
「一応この日は小屋にあがるから来るならおいで」と答えられたそうだ。
本当にたまたまなのか、山の人の優しさなのかわかりませんが
1組のお客さんが来るかもしれないという事のために
山に上がって雪かきをして小屋を手入れするという
都内に住まうものからすればてんで割に合わない事を
涼しい顔をしながらこなす小屋の人たちの姿に勝手に感銘を受けた。


2017_0303_100.jpg
小屋の人たちの優しさに元気づけられてた相棒は
ズンズンと元気に下りだします。
冬特有の斜めからの強い日差しが
登ってきた道の色を変えて
この山本来の姿を少しだけ見せてくれました。


2017_0303_101.jpg
試しにダメ元でもう一度「横に走る板を踏みなよ」って
伝えてみると、不思議なことに素直に聞いてくれた。

たぶん疲れてきて
抵抗するのも面倒になったんだと思う。



2017_0303_102.jpg
行きは雪団子。
帰りは泥沼。
どっちって言われると前者がいいかな。


2017_0303_103.jpg
明日には雪は姿を消すのでしょうか。
なんとなく溶けるスピードが速い気がする。
この辺も水分を多分に含んでいるのが関係しているんだろうか。


2017_0303_104.jpg
こうなった雪がまた夜に凍っちゃうと面倒ですね。
さすがにこの先の降雪はなさそうだし。

そういえばシャーベットを食べると頭キーン現象が起こる確率が高い。
たぶんかき氷より高い。
でも両者はそもそも違うものなんだろうか。


2017_0303_105.jpg
おー登山口が見えてきた。
なんだか疲れたような気もしますが
人気の数倍いいお山だった。


2017_0303_106.jpg
ただいま相棒。
鹿とか通らなかった?

というわけで無事に下山完了。
もっといろんな人に知って欲しいような
このまま不人気なままでまた独り占めしたいような
ちょっとだけ複雑な気持ちです。

予想外の本格的な雪山の雰囲気に驚き
予想以上に素敵なお山ということに感激し
予想のつかない登山道に恐れおののき
自然に溢れる人の優しさに触れることができた
贅沢なお山でした。

素晴らしい体験と無事に返してくれたことに今日も感謝!



お山の後はもちろん温泉です。
そういや前回の黒斑山後は行かなかったので
久しぶりの温泉だ。

2017_0303_107.jpg
今回は最寄りの道の駅まで足を延ばしました。
道の駅って結構楽しいことが多いらしいので
今後は積極的に寄っていきたいスポットです。


2017_0303_108.jpg
そんなことより後ろに見えるあれには殿でもおわすのでしょうか。


2017_0303_109.jpg
温泉はこの道の駅の裏手にひっそりとある
「のめこい湯」さんへ。


2017_0303_110.jpg
木造の橋がかけられていたり
なかなか素敵な雰囲気の温泉です。


2017_0303_111.jpg
ゆったりとした温泉でいいお湯でした。
いろんなところで温泉に入ってますが
ここはトップ5に入るくらい好きになりました。


2017_0303_113.jpg
タバスキー 3兄弟

ここ丹波山のゆるキャラのようです。
こういうのはウチの相棒の大好物なので
必ず入手に走ります。
か、かわいいか?


盛りそばセット
2017_0303_112.jpg
お食事もそのままこの温泉内の食堂でいただきました。
こういう併設の施設って都内だとそこそこのクオリティだったりすることが多いのですが
どうしてまぁお山で行く温泉の併設施設のお食事はどこもレベルが高い。
地元の人に言わせると普通なのかもしれませんけど
私らレベルだとこれで十分ご馳走です。


という事で下山後もこの土地の幸を堪能させていただきました。
おかげさまでまた来たいなーと思うところがまたひとつ増えました。
どうもありがとう。



今回のダイジェスト






◇お山
笠取山 埼玉県秩父市、及び山梨県甲州市 標高1,953m
当日コンディション:晴れ、気温-2~8℃


◇コース
【登り 表コース】
作場平登山口スタート(8:57) →一休坂分岐(9:26) →小休憩(10min) →ヤブ沢峠(10:33) →笠取小屋(11:00)
→休憩(15min) →雁峠分岐(11:37) →小さな分水嶺(11:40) →笠取山西山頂(12:23) →笠取山東山頂(12:41)
→昼食休憩(30min)

【降り 中コース】
笠取山東山頂(13:11) →冬道降り分岐(13:29) →作戦タイム(10min) →水干尾根分岐(13:55)
→水干(14:05) →雁峠分岐(14:35) →笠取小屋(14:47) →休憩(15min)) →ヤブ沢峠(15:15)
→一休坂分岐(15:55) →作場平登山口(16:19)


※トータル時間7時間22分



◇主な装備(UGO編)
■登山靴:GARMONT タワープラス GTX II
■ザック:Millet PROLIGHTER 38+10(総重量 8.0kg)
■アウター1:patagonia Triolet Jacket
■アウター2:Patagonia Micro Puff Hoody(使用せず)
■アウター3:Columbia Grass Valley Rainsuit(ボトムのみ 使用せず)
■ミドル:Patagonia R1 Hoody
■ベース:TERNUA IONA
■ボトム:TERNUA CORNO
■ボトムインナー:PHENIX Outlast Mid wt. Stretch Tights
■グローブ:ショーワ 防寒テムレス(ほぼ使用せず)
■グローブインナー:ホームセンターの薄手の軍手
■スパッツ:MOUNTAIN EQUIPMENT TRAIL DLE GAITER
■バラクラバ1:Mizuno ブレスサーモバラクラバ(使用せず)
■アイゼン:LIFE SPORTS SPIKE ULTRA LIGHT(NEW イイ!)
■アイウエア1:SMITH BAZOO


◇主な装備(AIBOU編)
■登山靴:GARMONT ELMO GTX(若干寒かったらしい)
■ザック:OSPREY カイト36(総重量 8.4kg)
■アウター1:モンベル ダイナアクション パーカ
■アウター2:Patagonia Micro Puff Hoody(使用せず)
■アウター3:モンベル ハイドロブリーズ レインウエア(ボトムのみ 使用せず)
■ミドル:Patagonia R1 Hoody
■ベース1:TERNUA LAIRG
■ボトム:TERNUA CATHKIN
■ボトムインナー:PHENIX Outlast Mid wt. Stretch Tights
■グローブ1:OUTDOOR research ADRENALINE GLOVES(使用せず)
■グローブ2:ショーワ 防寒テムレス(使用せず)
■グローブインナー:モンベル メリノウール インナーグローブ タッチ
■スパッツ:OUTDOOR RESEARCH クロコゲイター
■バラクラバ:THE NORTH FACE V2 Neck Gaiter
■アイゼン:モンベル チェーンスパイク(NEW イイ!)
■ストック:Black Diamond Trail Compact(1本のみ)
■アイウエア1:SWANS Airless Beans


◇メモ
・AW130の測光にクセあり(青く撮れちゃうことがある)
・G15の液晶モニターに液漏れ有(そろそろか…)
・さすがに急な降りだとチェーンスパイクは心もとない
・テムレスはやっぱり平気で雪をさわれるから優秀
・1/25000ルート入りの地図とルート無しの地形図両方持ちがベスト
・500mlタイプの山専やっぱり欲しい
・デジカメで静止画、アクションカム両方をこなすという手もありかも
・秋の笠取山も綺麗な気がする
・丹波山近辺は街が寝静まるのが早いので早めの行動を
・ブーツが撥水の限界を超え始めたか

 OYAMA

0 Comments

Leave a comment