Because it's there.

“それ”はその都度
変化するらしい。

続・七転八倒趣味日記

02
2016  22:22:58

22ピークス目 ~悟りと緑と蜜取りと

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漫画 「岳 みんなの山」に『見城さん』というキャラクターが出てくる。
1話にだけ登場し、その中で病気でなくなってしまう
切ないキャラクターではあるのだけれど
彼の放ったセリフを時折思い出す事がある。

「あるところまで山を登り続けると
人は絶対悪い事ができなくなる」
(9巻 第2歩 意思の宴 より)
と彼は言う。

私が山に登っていてつらいなーって思うのがひとめぐりした頃に
ふっと浮かんでくるセリフだ。
とはいっても私なんぞは、挨拶を返されないと少し気になり、
バッドマナーな人を見かけるとケツを蹴りたくなる未熟者なのですけど。

いつの日か到達してみたい境地であるのだけれど
まだまだ未熟な私はまたお山を訪れ
その入り口がひょっこり現れないか偶然の出会いに期待するばかりだった。
今回訪れたお山は初上陸の千葉県は南房総市にある伊予ヶ岳(標高336.6m)。
見間違えたらいけない標高336.6mである。
裏山程度の標高ながら「房総のマッターホルン」と称される隠れ名峰らしい。
このところ実力度外視のお山が続いていたため、ここらで箸休めということで
低山を選んだ訳だがさてその目論見は当ったのであろうか。


当日の天気。
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てんきとくらすより)

見事な晴れ模様。
天候に恵まれれば富士山も見ることができるという
低山らしからぬ展望とやらを狙う。


本日のルート。
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片道1キロちょっとのピストンルート。
海沿いの街だからそのまんま300mほどを一気に登りきるショート男道。


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往復でも2時間程度のショートコースということで
のんびり遅い時間に出発。
ウチからだとアクアラインルートが近いのだけど
あの道何か嫌いなので(通った事はない)
ちょっと遠回りして東関東道をひた走ります。


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渋滞もなく、快適なドライブで鋸南富山に到着。
いきなり春の風情が迎えてくれます。
今日は暑くなりそう。


のどかな田舎道を走っていると
いきなりの登場。
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300mの山でありながら『岳』の文字を頂くのも納得の見事なお姿。
我々大丈夫でしょうか?


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平群天神社(へぐりてんじんしゃ)に到着。

太宰府天満宮でお馴染み学問の神様、菅原道真公を祭る歴史ある神社。
神主さんは駐在(表現あってる?)されてないっぽいけど
地元の方々に大切に守られている風情がある。

尚、鳥居をくぐった直後に左手にある
立派なクスノキは、千年前に植えられた御神木で
女木・男木の2本で「夫婦クスノキ」と呼ばれているらしい。


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神社の後ろに控えるマッターさん。
なんだろう、結構高い山に見えるから不思議。


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マッターさん山頂アップ。
岳に相応しい岩を抱えた立派な山容です。


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四輪の相棒は神社の駐車場に停めさせてもらう(無料)。
何気に人気のお山のようで、結構な台数が停まってました。


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境内の梅は見ごろみたい。
梅と桜を見分けるのって意外と難しいって
山に登り始めてから気がついた。
木自体もパッと見は結構似てたりするし。

ポイントは花びらで丸いのが梅、ハート型なのが桜とのこと。
私はなんとなく花のつき方で見分ける感じ。


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神社の脇を抜けて登山口に向かう。
奥にも駐車場っぽいスペースがあるけど
詳しい事はわかりません。


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50mも進まないうちに登山口に到着。
そいや最近準備運動しなくなったな・・・。


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このお山にも天狗伝説がある。
源頼朝さんの伝承もあったりして当時から
このお山が地元の方々の近くに存在したのがわかる。



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クライムオン。

本日はR-1のテストがメイン。
気温が上がる予報なので比較的薄着・軽装備を心がけた。

そして、相棒サマもR-1デビュー。
結果的に暑かった時もあったけど、ドライ性能はかなりのもので、
守備範囲が幅広そうなことはありありと見て(着て)取れた。

正直なところ、
こんな本格的なウエアを着て登る山ではない
のだけれど、だからってダメなわけでもないのでまぁ許しておくんなまし。


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何か見つけた。


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養蜂でしょうかね。
私有地みたいなので立ち入り禁止の札が出てましたが、
どっちみち近寄りたくありません。


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登山道自体は整備も十分で
多少の登りはあるけど全体としてのどかな田舎道の風情。
悟りの境地を開くにはあまりにも幸せな道だけど、
春の日差しを受けながらのんびりと邪念と共に進みます。

そういえばこの辺りまで聞きようによっては銃声のような
破裂音が時折聞こえたり、
登山口周辺では木が軋む音が聞こえたりして
若干緊張してました。
なんだったんでしょうかね天狗さま。


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杭もビシビシ打ちつけてあって
道迷いの可能性低し。
我々は山と高原地図までは買ってないけど
国土地理院のwebサイトで地形図をプリントアウトしています。


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ん?ここにピンクテープいる??
安全を願う気持ちの現れなんですかね。


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岩構成のお山らしく地面には砕かれて小さくなった岩石が。
なんとなく赤いのはなんの成分なんでしょうかね。
そういえばここに来るまでに結構な数の削られたお山を見ましたが
鉱物資源が豊富な地域なのでしょうか。


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暖かな日差しと、緑色の登山道のお陰で
冬山という事を忘れてしまう。
登られる方々もジョギングのような格好をされた方が多く
たぶんそっちの方が正解なんだろうと思う。


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のんびり40分ほど歩いて東屋到着。
立派な建物です。


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ここは展望が効いて
低いながら山々グラデーションを見る事ができる。
威厳のある急峻な山容を見るのも換え難い経験だけど
こういう普通の風景が私は好きです。
富士山まではさすがに見通しは効かないものの
優しい景色とやわらかな風に癒されます。


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鬼が島のような形が特徴の富山。
「とやま」でも「とみやま」でもなく「とみさん」が正解。
伊予ヶ岳から富山を周回する15キロほどのコースが
一般的らしいですが、お気楽登山DAYの我々は今回はパス。


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時間に余裕があるためのんびり休憩タイム。
最近私が持ち歩く行動食は
おかきMIXに小型のチョコレートバーを混ぜたモノです。

ウチの相棒はそれを取り上げて
チョコのみをえり好みして食べる
ので結果的に私はおかきばっかり食べてる気がします。


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ついでにわかりやすい地形を利用して読図訓練を。
山座同定をやってみましたが、
あとで調べなおしたらちょっとやり方間違ってた!
まだまだ訓練が必要です。

参考:内田修市氏 山岳地図読み方講座(PDF)


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さぁ再出発です。
ここからが房総のマッターホルンの真骨頂エリア。
気をつけて参りましょう。


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のっけから予想外の斜度に苦戦する相棒。
スラブは得意なんですけどね。
やっぱり外岩だと怖いのか無駄に力が入る感じ。
私は怖いからスタスタ行きたいタイプなので
先に行ってのんびり観察します。

ま、スタイルは人それぞれだから
安全に行ければなんだっていい。


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岩がところによりボロボロで
足元がザレておぼつかない。
そういえばボルダリングしてても
3点確保ってあんまり意識しないから
やっぱり山に行く私達はロープクライミングをやるべきなのかもしれない。


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下の街まで背景にいれると結構な画になる。
難易度的には8級以下くらいだと思う。
子供らの方がよっぽどホイホイ登るので
先に行かせましょう。


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なんとか登りきりました。
少しずつ自信がついて体(頭)のこわばりも
少しずつ取れるといいね。


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体力的には十分に残しつつ南峰に到着。
ここが下から見えた切り立った岩岩しいところ。


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皆さん思い思いに楽しまれていたので
とりあえず一旦スルーして北峰に行ってみる事に。
木漏れ日が日光をさえぎってくれて体を心地よい温度に
戻してくれます。


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程なくして北峰に到着。
こちらは2畳ほどの狭いスペースでした。


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三角点タッチ。
タッチの時はピースにするのが
昭和生まれの心意気。


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富さんまた今度ね。


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北峰から南峰を振り返る。
見事に切り立ってるねぇ。
たぶんあそこがこのお山の『座』なんだろうなと。


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南峰に戻って記念撮影。
そういえばいつの間にかこういうところだと
普通に立てるようになったね。


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「北アルプス行ってきました!」って
いってもパッと見わからないような標高の表記。
よーくみると小数点の跡がちゃんとありました。

お昼寝でもしたかったんだけど
予想外に登山者が多かったので
お邪魔しても何だってことで早々に降る事に。


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降りも慎重に。

結構混みあうので譲り譲られしながら
のんびり降ります。
岩がもろいので落石に注意ですが、
「ラク!」と叫んだところで、言われた方は「?」となるので
「ラクセキっ!」とちゃんと言うのがいいようです。


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東屋まで戻って一休み。
アンパンかじってのんびりします。


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結局東屋も混みあうので
のんびりする事もなく下山する事に。


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行きも帰りも梅が綺麗でした。


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梅ですよね?


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蜂の皆さんは梅の蜜を集めたりすんの?


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無事登山口に到着。
下山はあっという間です。
で、この建物は何?


ということで箸休めの低山を狙ったつもりが
相棒的には結構な恐怖体験だったそうで
また行きたい!と変なやる気を出してました。
ショートコースですが充実度は高く、比較的近場なので
私としてもふらっと気軽に行ける身近なお山ができた事が
とてもありがたいです。
今回も無事に帰してくれてありがとうございました。


旅の終わりは温泉
というのがいつものコースなのですが
ドライブルート上手前にある道の駅にまずは寄る事に。
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道の駅 富楽里とみやま

フラリというにはガッツリ大勢の方が押し寄せる
大人気の道の駅。
テレビでよく紹介される有名スポットのようで、駐車場はパンパンでした。


せっかくなので建物内の海鮮料理屋さんで
お食事しようって事に。
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漁港の地元料理って感じで
ほっこりするお味でした。
(私は港町育ちなので尚更)


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登山バッチが見当たらなく
何も入手できなかったのがくやしかったのか
謎の手書き地図を買い求めた相棒サマ(50円)。

地図を見てると内陸側に富士山なんてお山があったので
ちょっと気になります。
意外とココって鋸山から近いのね。



ご飯食べた後に温泉ってのも面倒だったので
この日はこのまま帰路に着く事に。
なんだか満喫し損ねた感じですが、
なんとなくまた来る気がするので楽しみは
後に取っておくってことで帰宅。

こうやって余裕を持ってお山遊びをして
のんびりするのもたまにはいいですな。
新たなお山の楽しみ方を教えてくれてありがとうございました!






(以下メモ)



◇お山
伊予ヶ岳 千葉県南房総市 標高336.6m
当日コンディション:晴れ、気温10~15℃


◇コース
【登り】
平群天神社スタート(10:06) →富山分岐(10:30) →東屋(10:40)
→休憩(30min) →南峰(11:23) →北峰(11:31)

【降り】
北峰(11:31) →南峰(11:40) →東屋(12:05) →休憩(10min)
→富山分岐(12:23) →平群天神社(12:40)

※トータル時間2時間34分



◇主な装備(UGO編)
・登山靴:THE NORTH FACE ヴェルベラ ハイカー
・ザック:MILLET MIAGE 35(総重量 7.0kg)
・アウター:PHENIX PokharaJk(休憩時使用)
・アウター2:・Phenix Hybrid Fluffy Jacket(使用せず)
・レインウエア:Columbia Grass Valley Rainsuit(使用せず)
・ミドル:Patagonia R1 Hoody(NEW イイ!)
・ベース:TERNUA IONA
・ボトム:Millet LTK PANT
・ボトムインナー:PHENIX Outlast Mid wt. Stretch Tights
・グローブ:Black Diamond クラッググローブ


◇主な装備(AIBOU編)
・登山靴:SALOMON CONQUEST GTX
・ザック:MILLET SAAS FEE 40(総重量 6.2kg)
・アウター1:Patagonia Houdini Jacket(休憩時使用)
・アウター2:berghaus light down jacketⅡ(使用せず)
・レインウエア:モンベル ハイドロブリーズ レインウエア(使用せず)
・ミドル:Patagonia R1 Hoody(NEW イイ!)
・ベース1:モンベル ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ
・ボトム:TERNUA CATHKIN
・ボトムインナー:PHENIX Outlast Mid wt. Stretch Tights
・グローブ:PAINE スーパーグリップ
・ネックゲイター:Buff ネックウォーマー



◇メモ
・完全に無駄な荷物だけどトレーニングも兼ねてこれくらいは常時背負いたい
・富山の麓に温泉があるらしい
・岬カフェ行かなかった
・山頂付近はシート敷いてのんびりってスペースはほとんど無い
・頼朝さんが篭ったという穴があるらしい
・行動食のチョコはこの辺の気温から溶けるらしい
・クライミンググローブは気温が曖昧な季節にちょうどいいかも
・読図法再度おさらい!

 OYAMA

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