Because it's there.

“それ”はその都度
変化するらしい。

続・七転八倒趣味日記

11
2015  02:36:57

18ピークス目 ~キツネと水と油切れ

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今年のGWはさてどこのお山に行こうかと思っていたら
前半の2日を大人の事情に侵食され壁登りはしたものの
あれよあれよと終了してしまいました。

このタイミングを楽しみにしていた事もあり、
後ろ髪を引かれた我々はいても経ってもいられず
GW終わった後の週末、半ば強行スケジュールで
お山に向かったのでした。

今回お邪魔したお山は秩父の名峰、両神山(標高1,723m)。
昨年の7月意気揚々と訪れたものの、道中に謎の虫に刺されたか噛まれてしまい
オロオロと引き返した因縁のあるお山です。

あれから1年近く経ちましたが、
未だあの時の傷が癒えていないという
非常に後を引くお山であります。
本当に大丈夫なんでしょうか。。。


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当日のお天気は午後からパラりとくる感じ。
まぁその時間だとさすがに下山中だと思われるので
なんとかなるかなーと楽観的に考えます。


本日のルート。
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以前と同じ両神山荘スタートのピストンルート。
往復11キロと私達の山歴では最長クラスの距離になります。
このところまともに登れていないのに大丈夫なんでしょうかね。

後で知ったのですが、距離はともかくとしてこのルートは
高低差1,100mとの事らしいです。
どうりで・・・。
まぁ知らなくてよかったのかもしれないけど。


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関越道をちょろっと走り、秩父についても
空はあいにくの曇り空。
まぁカンカン照りで暑くてしょうがないのも苦手なのでいいのかな。
空模様には気をつけて行きましょう。


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つづら折のお決まりの山道を抜けて
登山口直下の駐車場へ。
GWの混雑の名残なのか6時台だというのに
駐車場管理の方々がいらして無料駐車場に誘導してくれました。
おそらくボランティアの方々だと思いますが、感謝感謝です。


登山口まで少しだけアスファルトを歩く。
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前回のトラウマのためか今回は四肢をガッチリガード。
結果的にド派手になってしまい
また今回も景観を乱してしまいました。


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ちょっと行くと登山口の文字が。
山荘までの直登ルートでした。


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2度目の訪問です。
この時間はいつもそこにいるのか先生のお姿も。


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また来ましたよ。
相変わらずお元気そうで何よりです。


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今回はちょっとだけスキンシップを。
ここでガブっといかれたら三度と来なかったと思う。


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ポチ師匠も相変わらずの隠居生活をお続けでした。


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山荘直下には登山届けの提出ポストがあります。
現地にも用紙がありますが、ウチのパーティーは記入済みの
独自フォーマットを提出する事にしています。
だって現地で書くの面倒じゃない。

フォーマットはこの辺を参考にエクセルで自分用にアレンジして使っています。

日本山岳協会登山計画書フォーマット

長野県警登山計画書フォーマット


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さぁクライムオン!
今度は受け入れてくれるのでしょうか。


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まずは谷間のトラバースルートを進みます。
緑が色濃くなる季節ですなー。
夏はすぐそこです。


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水をたたえるお山にも関わらず地面はカラッカラ。
細かい粒子の土で、靴に裾にとまとわりついてきます。
なんだか不思議。


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人の侵食によるものなのか
所によりですが、前回より道幅が狭くなった印象。
下側が切れ落ちた道の痩せた箇所が点在し、
その地点に到達した際、高所恐怖症の我が相棒は
急に動きがキグシャクとしだしなんだかロボのようでした。

そんな風に動いたほうが危ないと思うぞ?
後ろでニヤニヤしながらその光景を見つつ思う相棒の相棒。


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両神山といえば頂上で孤高に咲くアカヤシオが有名ですが
当然道々にも咲いていて、見ごろは終わったとの情報でしたが
下の方でも我々を出迎えてくれます。


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ルートは川に沿って進む地点に到達。
さぁこれから急登が始まります。


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ここからはつづら折の登りが続きます。
心配機能が低下しているらしく息が上がります。
トップを取る相棒も先日の筑波山の時のようなペースとはいかず
二人して苦戦していました。

おそらくこの時二人とも
なんなら前回のところで引き返してもいい
と無言のネガティブ一致をしていたんではないかと思われます。


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そうそう今回は行動食を大き目の容器に入れてみました。
いつも食べきれる程度のポケットサイズの小さな容器に入れていましたが
その量からかなんとなく遠慮して食べていた気もして
余ってもいいからとふんだんに用意していく事に。
今回はおかきミックス+ジャーキー+ドライリンゴの謎のミックスフード。

アドバイスができるとすれば
ジャーキーを一緒に入れると尋常じゃなく湿気ます
ってくらいでしょうか。
おかきパッサパサ。


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もうすぐ前回の最終到達地点の水場です。
がんばってこー。


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とその前に、前回何者かに噛まれた地点を通過。
当時確かにあった巣らしきものはなく、問題なく通れました。

しかしながら、
実はその直前のポイントだと勘違いしていて
緊張するところを間違っていた

という遺恨を残しました。


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さぁこの急登を越えたら水場だ。
ガンバガンバ。
たぶん1,100mも登るルートだって知ってたら
へこたれてたかもね。
ナイス調査不足ですな私。


息を乱しながら、若干の口げんかをしながら
なんとか水場に到着。
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小休憩がてらお水も美味しく頂戴しました。
梅雨の時期なんてどれくらいの水量になるんだろ。

マーライオンくらい出てたらどうしよう。
なんてアホな事を考えつつ喉を潤します。


さぁ行ってみよう。
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ここからは未知のゾーンですが、相変わらずの
つづら折の急騰交じりの道で
確実に体力を削られていきます。


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どうにかこうにか清滝小屋に到着。
立派な小屋だなー。


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以前は営業小屋だったそうですが、
現在は休業されているようで
非難小屋として利用されているそうです。
とはいえどなたかが手を入れられている様子で
とても綺麗な施設でした。
だからって使う人は調子に乗っちゃダメよ。


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この辺からポツポツと雨が降り出します。
幸い本降りはせずすぐにやんでくれたので
涼しいくらいでした。


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小屋の裏側に立派な岩があります。
増水時には滝が見れるようです。
なんだか神々しい所でした。


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またしても急登をヒイヒイ登って尾根道に到着。
少し視界が開けます。
ここで中級者向けとされる七滝沢コースと合流。


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鎖場も登場。
そいやこのレベルは初めてかもしれない。
ボルダリングの経験が活かせたかどうかはわかりませんが
じっくりのんびりクリアして行きます。
鎖は使用せず手と足で登れるくらいのレベルです。


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鎖場に1箇所足場がかけられていました。
岩が不安定で危ないのかな。

いきなりの豆知識ですが、
両神山はかつて海底にあったものが隆起してできたそうで
主にチャートという硬度としては鉄よりも硬い成分で構成されているそうな。
チャート同士をぶつけると火花が散るそうなので
このお山で火種を忘れた方は試してみるといい。
ツルツル滑りやすい印象で、実際に濡れると非常に滑りやすくなっていた。
(参考:両神山-wikipediaチャート-wikipedia

豆知識はこの辺にして、
これだけの部材を上げる労力を考えると
感謝だけでは足りない気がします。


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道々に根っこごと引っぺがされた樹木が数本ありました。
倒木の危険性があるため人工的に倒されたのか、
土壌が薄いために自然に倒れたのかわかりませんが、
そのエネルギーを見て少し怖い気分になります。
ほんと偶然に私達は生きていられるんだろうなーと。


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数度の鎖場を越え、ようやく両神神社に到着。
実は両神山荘裏には里宮というのがあるらしい事が後で分かった。
お参りを常としている我々には驚愕の事実である。


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両神神社。この奥には本社がある。
ちなみに山荘裏にある里宮というのは「さとみや」と読み、
同一神社で2か所に社殿がある場合、山上ないし山中のほうを奥宮または山宮とし、
山麓(さんろく)や集落にあるほうを里宮というらしい。
尚本社は正式には『両神御嶽神社本社』というみたい。
難しいね信仰って。

私は田舎育ちで信心深いのか
こういうところの写真を撮るのがあまり好きではないので
恐る恐る撮っていたりする。
学校をサボって裏山を散歩していて
寂れた神社を見つけた日に
家に帰った際、母親に

アンタ、キツネ連れてきたね。
と何も言ってないのに怖い事を言われたのが
トラウマになっているのかも知れない。

鳥居を通る度に、「なんかすみません」って気持ちになるのだ。
トラウマ恐るべし。


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(おそるおそるですが)ここの狛犬はとてもユニークな姿をしている。
なんでも日本狼をモチーフにしているのだそう。
お、お邪魔します。


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(怖いから)先に進もう。
ここからは稜線チックな比較的穏やかなルートになる。


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とはいえたまにロボットには怖い箇所もある。
※普通の人間の方は普通に歩けます


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鎖場も健在。
油を差し忘れたロボット奮闘中。
ギーコ。


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いきなりの山頂到着。

今回はアクションカメラを持ってきたのだけれど
道中無駄に撮影した事が影響したのか
最後の山頂直下の鎖場でまさかのバッテリー切れ。
後ろもつかえていたし、その場でバッテリーチェンジとはいかず
登頂の瞬間は記録できず。


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混雑する山頂で岩に登ってみたはいいものの
身動きが取れなくなるロボット。


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会いたかった孤高のアカヤシオさんは
今年は調子が悪いのか枝ぶりも落ちて
沈黙されておりました。
はじめまして、会いに来ましたよ。
またいつかお顔見に来ますね。


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標識にロックするロボット。
多分充電できるんだと思う。


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秩父の山々。
猛々しく重なり、重厚な山並みを形成しています。
遠くは八ヶ岳が見えましたが、天気がいいと日光連山や
富士のお山も見えるそう。


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頂上は混雑するのでちょっと降って昼食タイム。
今日はコンビにのアンパン。
お山で食べるご飯が美味しいのはわかるけど
どうもこういうので十分らしい。
せめて次回以降はお湯とカップ麺とかにするかなー。


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予報では15時から雨だったので
大きな休憩もせずとりあえず降ります。
ロボもギイコと急ぎます。


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急いでいるとは言え、降りでも休憩を適度に入れるといい気がするので
清滝小屋の軒をお借りして一休み。
お手洗いは今でも普通に使えるそうでしかもなんと水洗らしい。
どなたのケアが行き届いての事かわかりませんがありがとうございます。
おそらく善意とは言え集金ボックスがあって欲しいなと。


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どなたかの善意に守られながら間もなくこのお山登りも終着地点。
最後まで気をぬかずに参ります。


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無事に山荘に到着。
今回も無事に帰してくれてありがとうございました。


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師匠たちはお昼ねタイムだったものの
ポン先生がちょろっと起きて一瞥をくれました。
ただいまー、今度は登れたよー。


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山荘でサイダーをいただき祝杯を。
一年経って少しは成長したのかな。

私は前回の傷が癒えず
相棒はロボットになった

とたぶん成長はしてない気がするけど。


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足元を守ってくれた登山靴にも感謝。
土ぼこりだらけでお山の勲章ですな。

1年をかけてようやく登る事ができた両神山。
もしかするとボルダリングをしていなかった前回なら
結局ウチのロボが登れていなかったのではないかと思いました。
前回の雷雨の件も含めて随分とお山に心配をしてもらっていたような気がするので
今回の登頂で少しは安心してもらえたならいいなと。

間もなく登山を始めて3年目。
山歴に実力が置いていかれる一方ですが
身の丈にあったお山に挑戦していければこれ幸いです。



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旅の終わりには前回お世話になった「両神温泉 薬師の湯」へ再び。
ほぼ山で見かけたメンバーが来場者という構成でしたが、
相変わらずいい湯でした。


お食事は高速のサービスエリアで。
最近のサービスエリアのショップはすごいですなー。
綺麗になるサービスエリアに何の不満もないし、あまりに勝手な意見ですが
オーソドックスな若干寂れた感じのするサービスエリアが個人的には好きです。

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鴨南蛮そば

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トルコライス(カツVer.)

どちらも美味しゅうございました。
お山の後はバクバク食べる方が多いようですが
私らは少しずつを何かしらを食べ続けるスタイル。
お山の後はお腹が出てしまう事が多いので
いろんな情報誌がいう事に反してたぶん
お山はダイエットには向いてない
と思うのですが真相はいかに。




(以下メモ)



◇お山
両神山 埼玉県秩父郡小鹿野町(及び秩父市) 標高1,723m
当日コンディション:曇り、気温12℃~18℃


◇コース
【登り】
両神山荘スタート(6:52) →会所(7:29) →清滝小屋へ →小休憩(5min)
→八海山(8:30) →弘法之井戸(9:00) →小休憩(10min) →清滝小屋(9:25)
→七沢滝合流分岐(9:50) →横岩(10:13) →小休憩(10min) →両神神社(10:38)
→両神山山頂(11:20)

【降り】
下山スタート(11:30) →昼食休憩(20min) →横岩(12:25)
→清滝小屋(13:07) →小休憩(10min) →弘法之井戸(13:27)
→小休憩(10min) → 両神山荘(15:20)

※トータル時間8時間28分



◇主な装備
・登山靴:GARMONT タワープラス GTX II
・ザック:MILLET MIAGE 35(総重量 8.6kg)
・レインウエア:Columbia Grass Valley Rainsuit(使用せず)
・アンダー:MOUNTAIN HARD WEAR グラデーションナットT V2
・ミドル1:HAGLOFS LIZARD JKT
・ミドル2:Phenix Hybrid Fluffy Jacket(使用せず)
・ボトム:Patagonia RPS ROCK PANTS(NEW! イイ!)



◇メモ
・歩き方が更にわかんなくなってきた
・行動食はエネルギー変換できてない気がする
・やっぱりハイドレーションは便利
・心配機能やっぱり落ちてる
・ブーツのクライミングゾーンの使い方がわかんない
・植物についてもうちょっと知識入れた方がより楽しめる気がする

 OYAMA

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