Because it's there.

“それ”はその都度
変化するらしい。

続・七転八倒趣味日記

24
2013  06:54:10

8ピークス目 ~過大報酬の見返り

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皆さんは宝くじを購入されますか?
私はどうも他力本願なところが気に入らずこれまで買った試しがないのですが
(つまり当たり番号を自分の手で抽選したいという自己中心的な考えなんです)
今年の年末ジャンボの1等5億円というのがなんとも魅力で
できれば一生遊んで暮らしたいなんて
子供の時に持ってた夢を同じ純度で持ち続けている私としては
そろそろひねくれた考えを捨てて、一縷の望みに賭けてみるのも一興だと思い
今年こそ購入してみようとしていたら
もう発券終了だったという縁のなさに気づかされた年末の出来事でした。

そんな世知辛い現実から逃れるように
冬の低山にでかけたお話。

今回のお山は因縁のある丹沢は塔ノ岳。
そう、2ヶ月前に挑戦して初敗退という苦渋をなめたお山です。

事前の調査で数日前に積雪があったことをキャッチして
残雪でも見れればなーという軽い気持ちで挑戦を決めました。

あ、そうそう
冬山舐めちゃいけません。
低山だからって軽い気持ちで決めちゃダメ。
コレ自分用のメモです。


今回からかの有名なフリーソフトカシミール 3Dを使わせてもらうことに。
まだまだ使えてませんがとりあえず今回のルートを。
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前回敗退したヤビツ峠からの表尾根ルートは一旦あきらめて
距離の短い戸沢山荘からスタートして周回するルートを選択。
総距離は約6キロ、参考所要時間は4時間半程度(休憩含まず)。
通常我々のような超初級登山者はピストン(同じ道を往復する)が定石とされるのだけれど
(冬山だと尚更です)
欲をかいて周回ルートを選んだ事が後々重くのしかかる事に・・・。


カシミールは超便利でルートの距離を測れると共に
こんな事もできちゃう。
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ルートの断面図。
これでおおよその参考ルートがシュミレーションでき非常に参考になります。
便利すぎて事前に地図の等高線から地形を読む練習を怠りそうで怖い。

このほかにスマホアプリのGPSロガーなんかと連動して
ルート記録が取れたり、反対にスマホアプリに地図データを出力して
精巧なマップとして現場で使用できたりと機能盛りだくさん。
(私はDIY GPSをテスト運用中。※有料アプリです)


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戸沢山荘の駐車場(有料 1日¥300)

駐車場も沢沿いのアグレッシブなロケーションなんですが、
ここに着くまでになかなかなダート走行になりますので
車高の低い車は難しいかもしれません。
(とはいえコンパクトカーとかでも無事到着されてました)


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今回がデビュー戦となるタワープラスとマウンテンエキップメントのゲイター。
(あ、ストームゴージュパンツもデビュー戦でしたな)
新投入したものはことごとく問題なく快適でした。
ゲイターをつけるととっても暖かいってのは嬉しい誤算。


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相方様もエルモのデビュー戦。
ゲイターはすでに投入済みで、お気に入りらしいアウトドアリサーチのヤツ。


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ルートは時計と反対周りに正次郎尾根からいざスタート。
攻略法を変え、鼻息も荒くスタートする我々。

が、
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いきなりの沢越えでずいぶんと萎える。
ま、ほんの2mほど横切るだけなんですけどね。


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表尾根ルート同様、程よく整備された登山道。
丹沢を愛する人々の心配りに感謝しながら1歩1歩進みます。


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我々にしては珍しく良く晴れた日で、
木々の間から覗く青空を見ながら
すでに「来て良かったなー」なんて思ったり。


呼吸を整えながらゆっくりと登っていくと
望んでいた風景が広がりだす。
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予想通りの残雪具合。
雪すら珍しい地域に育った我々は
この時点でテンションMAX。

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それなりに歳をとった大人がこのはしゃぎ様。
現場での奇行はお願いだから誰にも見られませんように。


とはいえそこは冬の山、甘い考えで「せめて残雪を♪」なんて考えてたんだけど、
標高が上がるにつれて残雪どころかそれなりの積雪が残っていて
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雪上の歩行なんてまともにした事のない我々は
随分気をつけて進んでいくのでした。

せっかくなんでキックステップやらつぼ足やら
本で覚えた言葉って程度の知識だけど、いろいろ試しながら登っていくことに。
タワープラスやエルモクラスの剛性の高さは
こういうところでも活きてきます。
そういや足は全然冷たくならなかったなー。


我々にとっては立派なトラバースエリア。
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1歩1歩を経験値にしながら慎重に慎重に進みます。



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雪を蹴るとこういうふうに玉状に分解します。
これって何なんだろう。もしかしてこの大きさで降ってくるとか・・・?



悪戦苦闘しながらも同時に楽しみ過ぎて
表尾根に合流したのは参考タイムから大幅に遅れた2時間半後(参考タイムは1時間半)。
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積雪量は増える一方だったのでテストも兼ねてアイゼンを装着する事に。


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ジャキーンと装着。

というのは嘘で、事前に調整してくるのを忘れて随分と手間取りました。
ツケはたまる一方でしたが、その辺は経験の浅い二人
無駄に消費していく時間に危機感を感じる事なく
ひたすら前に進んでしまうのでした。


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ただ、アイゼンの装着タイミングはバッチリだったようで
効きまくるアイゼンにまた感動を覚えながら、
改めてまだ見ぬ頂上を目指します。
というかここでアイゼンを付けてなかったら結構な数転倒していたでしょうね。


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雪山名物の海老のしっぽ。
北の方の出来事だと思っていましたが、
最寄の山で見れるとは。もう感動の連続。


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ヤセ尾根も問題なく通過。
ふと思うのですが、アイゼンさえ効けば通常時の登山道より登り易い気がします。
木道も階段も雪で埋まり平坦になりますし。


新大日に着いた辺りでさすがに時間が気になりだし
12時台に塔ノ岳山頂が狙えないなら引き返そうと思い出します。
降りの参考タイム1時間半。
という事は我々の足で2時間半と仮定して、
昼食を取ったしてもなんとか15時台に帰れるなーという計算。
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以前三ノ塔から見た山頂への絶望的な距離と比べれば
手の届きそうな距離だったので若干ペースをあげながら
(というよりアイゼンが効いてだいぶ歩き易かったんだけど)
グングン進んでいく我々。


丹沢のお目こぼしを受けたのか
12時前に山頂に到着する事ができました!
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山頂はスノートレッキングを楽しみに来た人がいっぱい。
気のせいかもしれませんが、通常時より歓喜の声に溢れていたように思えました。
「サイコー!」とか「冬山っていいねー」とか思い思いに
今日の良き日に感動する皆さんで賑やかでした。

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もちろん私たちも1度敗退した山頂に立てて感慨もひとしお。
更に冬山の魅力にも触れる事もでき、感慨はふたしお
そんな数え方できるんでしたっけ?

視界は良好で富士山はもちろん、横浜の町や東京の街、
しかもスカイツリーなんかも見えたりして
今回の山行はギフトが多すぎてお返しに困ります。


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どこのどなたの作かは存じませんが
すばらしい雪上アートだと思います。

ただその存在に気づかなかったウチの相方様が
とんでもないところにポールを突き刺した事
この場をお借りして陳謝いたします。


昼食を取ってさて下山の時。
降りは金冷シを通り、花立山荘経由、天神尾根ルートで帰ります。
時間は13時を少し回ったので駐車場到着時間は
15時半と予想。


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降りもしっかりと踏み後の着いた道でしたが、
好天の影響かシャーベット状になりはじめていて滑りやすい路面状況。
実際ノーアイゼンの方は滑って大変そうでした。

このルートは表尾根ルートと並ぶメジャールートである大倉尾根ルートと
大方重なるため交通量が多く、アイゼン有とはいえペースが激遅な我々は
後続のやり過ごしと、山頂を目指す人々に道を譲るための一時停止を繰り返し
遅いペースを更に遅くしていくのでした。

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花立山荘にてアイゼンを外します。
ここの手前の段階で積雪量は随分と減り割と岩が露出していたので
アイゼンを随分痛めてしまいました。


この後マッディーな道をピチャピチャ歩きながら
程なくして天神尾根分岐に到着。うん、順調順調。
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というのは嘘で
実は帰路を急いで余裕がなさすぎたのか
この分岐を見事に見落としてしまい、
堀山の家まで降りてしまったのでした。
ロスした分は降りで20分+登り返しで30分、計50分のロス。


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これが見落としてしまった分岐の様子。
手前にも分岐を示す看板があったりするんですが、奇跡的に二人とも見落とす
なんて事になってしまい我々の心はザワつくのでした。
ただ、木道が続くルートなので若干気をつけてないと見落とし易いかもしれません。
通り過ぎてしまう前にたまたまなんとなく地図を確認していて
「そろそろなはずだけどなー」くらいは思っていたんですが・・・。
堀山の家が比較的近くにあったおかげで助かりました。

登り返す時にベテランさんらしき紳士から
「今から登るの?もちろん花立山荘に泊まるんだよね??」
なんてご心配をかけてしまい、ミスで登り返してる事を話すと
「そうかー、でももう少しで分岐に着くからがんばって!」と励ましまでいただいて
山の人の温かさに感激すると同時に、自分の力不足を痛感する一幕もありました。


天神尾根分岐に戻り降り始めたのはいいものの、
予想外に荒れた道でだいぶ手間取り、
気がつけば16時を回ってしまいます。
快晴とはいえおそらく16時半以降にはあっさり日は暮れてしまう訳で
新大日にかかる日光の面積が砂時計のように減っていく様を見ながら
山で初めて若干の恐怖を覚えました。
沢の音が聞こえてからの道のりは実際以上に長く感じ
(駐車場に沢があったのでゴールは近いと感じていた)
おそらく同じ思いで黙々と降っていく相方様を
急げ急げと罵倒しながら降る我々ギスギスパーティーに
塔ノ岳からの優しい戒めだったのかもしれません。


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(※画像は朝撮ったものです)
予定を大幅に遅れて16時40分に駐車場に無事到着。
車に到着した時点で辺りは一気に暗くなりました。
いやはや天候にも恵まれました。

犯してしまった山行中の数々のミス、
ルート認識がまだまだ不十分だった事などなど失点は数え切れず、
エマージェンシーシートは携帯していたものの、ツェルトを持っていないという状況が
心理的に焦りを加速させた事もあります。
運よく戻ってこれたものの一歩間違えば遭難していたであろうギリギリの登山でした。

登山というレジャーは少なからず生命を危険にさらす遊びです。
さらにもし遭難ともなれば社会生活における関係者はもちろん
救助チームが発足して基本的に関係のない方々をも巻き込んで
多くの人に迷惑をかけてしまうリスクもはらみます。
運に恵まれ無事に帰還できた事に感謝しつつ、
今回の経験を最大限に活かして行かなければ!

無事に帰してくれてありがとうございました。
またまた大いなる課題をいただきましたが、
またひとつ山が好きになりました。






以下メモ。



◇お山
塔ノ岳 神奈川県秦野市 標高1,491m
当日コンディション:晴れ、気温2℃~8℃


◇登山コース
【登り】正次郎尾根→表尾根コース
戸沢山荘スタート(7:22) →正次郎尾根→表尾根コース合流(9:40)→小休止、アイゼン装着(20分)
→新大日(10:48)→木ノ又小屋(11:13)→塔ノ岳山頂(11:54)→昼食休憩

【下り】大倉尾根コース→天神尾根コース
下山スタート(13:07)→金冷シ(不明)→花立山荘(13:57)→小休止、アイゼン脱着
→堀山の家(14:53)→登り返し →天神尾根分岐(15:17)→戸沢山荘到着(16:40)
※トータル入山時間9時間20分(最長!)


◇主な装備
・登山靴:GARMONT タワープラス GTX II(NEW イイ!)
・ザック:karrimor ridge 40(容量 12.6kg、ウエストベルトのバックル壊れた)
・レインウエア:Columbia Grass Valley Rainsuit(使用せず)
・アウター1:berghaus JORASSES SOFTSHELL JACKET
・ミドル:HAGLOFS LIZARD JKT
・ミドル2:Phenix Hybrid Fluffy Jacket(使用せず)
・ベース1:TERNUA LAIRG(NEW イイ!)
・ボトム:finetrack ストームゴージュアルパインパンツ(NEW イイ!)
・ボトムインナー:C3fit エレメントロングタイツ
・グローブ:Black Diamond Digital Liner
・スパッツ:MOUNTAIN EQUIPMENT TRAIL DLE GAITER(NEW イイ!)


◇メモ
・ツェルトは大切なお守りです。
・エマージェンシーグッツ内容の再チェック
・雪焼け結構すごい→バラクラバorネックゲイター必要
・いつでもレジャーシートはいる
・14時完結の行動計画を!
・可能な限り分岐点の画像を事前チェック
・ポールのテストできず
・DIY GPSのテストできず
・おそらくマイナス気温環境には現状の装備では不足

 OYAMA

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